昨日ひさびさに同僚と飲みに行くと、上司の愚痴が始まった。

同僚と飲むと必ず愚痴が出る。わたしは愚痴を言うのも聞くのもキライなので、飲み会を避け続けてきた。

 

だけどめずらしく、昨日は自分からみんなを誘った。

自分の中のダークな感情を溜めこまず、外に出すのも必要だと最近は思うようになったから、たまには愚痴大会を開催するのもいいかな、と思ったからだった。

 

 

愚痴を言ったり言わなかったりしているうちに、飲み会が終わった。

 

 

ふと、3月で仕事を辞めたら、こうやって同僚と愚痴を言う機会ももうなくなるんだなと思った。

組織に属さないということは、愚痴をこぼす仲間も責任を転嫁できる上司もいなくなるということ(国や政治のせいにはできるかもしれないけれど)。この不満にまみれた環境も、後から思えば「あのころは楽でよかったよなあ」と思うんだろう。組織を離れればすべてが自己責任。誰かのせいにしたくてもできない。

 

結局、今この瞬間がいちばん幸せなんだなと思う。

 

忙しい日々は、ゆっくりできた頃をうらやましく思い、ゆっくりしすぎると忙しい日々に戻りたいと思う。

 

学生時代は早く社会人になりたいと思い、社会人になると学生のころはよかったなあと思う。

 

怒られて悔しくてここは自分の居場所じゃないと思うけれど、それを乗り越えて成長した自分は怒られてよかったなあと上司に感謝する。

 

組織に不満を感じながら早く自由になりたいと思い、自由になるとなんて安全な環境だったのだろうと思う。

 

きっとそんなものだ。

 

今の自分の環境が、最高に幸せなんだと思う。わたしたちがそれに気づいていないだけ。今が辛いと思っても、「ああ、あのときはあれで幸せだったよなあ」「あの辛い出来事があったから、今の自分がいるよな」と振り返って思う。

 

そんなことに気づかせてくれる同僚に、感謝。

残り1週間ばかりの会社員生活を、楽しもうと思う。