4日目は、自転車を貸してくれたファンキーガール、なおえのバースデーパーティーに参加するとになった。


パーティーはなおえの住むホテルのバーベキューエリアで行われる予定だったので、夕方、ホテルへと向かった。オージーはBBQが大好きらしく、ホテルにも、マンションにも、公園にも、川辺にも、もうとにかくいたるところにBBQエリアがある。BBQが大好きなわたしには、まさに夢のような国だ。

あっきーは仕事の合間をぬってホテルに付いてきてくれた。なおえとは自転車を借りる時に一瞬会っただけだし、それ他の人は誰一人として知らない。そんな中にひとりで置いておくのは不憫だと思って、わたしが早く溶け込めるよう気を使って一緒に来てくれたのだ。(と思う)


ホテルに着いて、なおえの部屋におじゃました。中に入ると、日本人男性が出迎えてくれた。


黒い肌にもじゃもじゃのヒゲ。日本人離れした濃ゆい顔…こ、この人は…うわさ(?)のあっきーのダーリン、かずきさんにちがいない!だいすきな友達の彼氏と会うのって、すごくうれしい。かずきさんの濃い顔が見れてうれしかった。




知らない人ばかりだったけれど、あっきーが一緒にいてくれたおかげで、溶け込むことができた。30分ほどしか休憩時間がないので、あっきーは着いて早々慌ただしく帰って行ってしまった。

しばらくして、準備した食材を持って、バーベキューエリアへと移動した。人工ビーチのプールがあり、すごくいい感じ!

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最高だ〜と思っていたけれど、衝撃的な事実が判明した。



このバーベキューエリア、お酒が飲めない。(ビンが持ち込み禁止なだけだったかな?缶ビールならOKなんだっけ?詳しいことは忘れたけれど、とにかくお酒がすこぶる飲みにくい状況だったことは確か)


バーベキューでお酒が飲めないって、どーゆーこと?それってバーベキューの意味あるの?もはやバーベキューじゃなくて、ただの野外焼肉じゃん!

みんなもやっぱりお酒が飲みたいらしく、オーストラリアではほとんどみかけない缶ビールや紙パックのワインを持ち込んで飲んでいた。(ビンの持ち込みがNGなので)

わたしは結構ルーズな性格なので、「バレなきゃいいじゃん!迷惑かからなければいいじゃん!」と思ってしまうのだけど、どうがんばってもバレる。というのも、バーベキューエリア巡回している警備員が、常に目を光らせているのだ。目だけでなく、彼らは聴覚も研ぎ澄ましている。ビンとビンが当たる「カツン」というわずかな音すらも聞き取って、飛んでくるのだ。

これは大変だ。こんな地獄耳の警備員がいたら絶対に飲めない。観念して缶ビールと紙パックのワインを調達することにした。日本は缶ビールが主流だけど、オーストラリアには本当に缶ビールが少ない。そしてビンビールに比べて格段に高い。だけど飲みたい欲求は止めることはできないのだから背に腹は変えられない。



パーティーにはなおえの通っていた語学学校の友達や、バイト先で知り合った友達などが来ていて、とても盛り上がっていた。

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解散してからは、なおえ、なおえの友達、あっきー、あっきーの彼氏のかずきさんと、なおえの部屋で飲み直した。お酒を飲みながら、とりとめのない話をして笑いあって、なんだか学生に戻ったみたいだなと思った。日本にいても、海外にいても、結局わたしたちは同じことをしているのかもしれない。友達と夜中まで飲む。くだらない話で盛り上がり、酔いつぶれて寝る。朝家に帰り、夜にはまたいつものメンツでお酒を飲む。そんな時間が心地いい。

前日のバイロンベイでは、これでもかというほど孤独感を味わったので、気のいい仲間と一緒にいられることがよけいにうれしかった。 


 
つづく。