人は可能性の中で生きていきたい生き物なのだと思う。


「◯◯ができたら、〜〜をしよう」と、未来への可能性の中に生きている間って、実は安心で安全なのだ。だってそうやって考えている間は、何にもチャレンジせず、何にも飛び込まず、ただただ未来に思いを馳せているだけでいいのだから。


だから未来のことを考えて生きるのはとても楽な生き方だ。


もしお金があったら、
もし時間ができたら、
子どもが大きくなったら、
あれがあったら、
これがあったら、◯◯しよう。


そう考えている時間は楽しい。けれどわたしは、それはすべて幻想であり嘘だと思う。その◯◯が達成されても、大抵の人はその「やりたかったこと」をやらない。また他の言い訳をもってきて、やらない。


本気でやりたいと思ったら、◯◯がない状態でも、やろうとする。「◯◯だったらやろう」と思うのは、ただやらない言い訳を見つけているだけで、やらないことに安心している状態で、未来の可能性の中に生きることで安心して生きている。




わたしは長いこと「やりたいことが見つかったら、本気でそれに向かって頑張れるのに」「やりたいことが見つかったら、楽しい人生が送れれるのに」と思っていた。だけどそれは大きな間違いだった。やりたいことが見つかったら、次はそれをどうやって達成するか、という壁にぶちあたってしまった。


「◯◯だったら幸せなのに」「◯◯だったらしたいことができるのに」という考えが間違っていたと、はっきり気づいた。





未来を生きる生き方は、楽だけれどある意味辛い。だって本当の意味で「今」を生きることができないのだから。 どんなに未来に可能性を見出しても、わたしたちは今を生きることしかできない。だとしたら、今できること、今やりたいことをやらないで生きていくことは、自分にうそをついて生きていくことになる。


「今を生きる」というのは、簡単なようでとても難しい。いつもわたしたちの思考は、勝手に過去に未来にとんでゆく。そして「今」を忘れてしまう。


未来の希望を思い描くのは悪いことじゃないけれど、「もし◯◯だったら」と考えてしまうのは、意識的にやめようと思う。もしなりたい姿、したいこと、行きたい場所があれば、「今」実行に移す。ふと思い立ったことを実行に移す。


そうやって行きていけば、未来を見ず、今を生きていける。