2015年05月

3日目は、サイアム地区にあるバンコク最大級のナイトマーケットへ行ってみることにした。ナイトマーケットは、旅行者向けの雑貨、服、貴金属、偽ブランド物などが並んでいて、「チョトマッテ、カワイイね〜」「オネエさん、グッチ!グッチ!」など話しかけられる場所だ。

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ふらふら歩いていると、ゴーゴーバーと呼ばれる、ステージに立つ半裸の女性を見て楽しむバーが軒を連ねる通りに入った。わたしはゴーゴーバーについてきちんとした知識がなかったので、なんだろう?と思ってドアの隙間から中を覗くと、客引きの男に「ビール1杯90バーツ!」と言われ、腕を掴まれた。

男はぐいぐいわたしの腕を掴み、強引に中に連れて行った。するとステージの上に、スタイル抜群の5〜6人の女性が無表情で小刻みに揺れていた。客はまばらだったけど全員男で、ニヤニヤとステージの女性をながめていた。なんかこの空気いやだ………客引きの手を振り切って店から出た。


あれはなんだったのだろうか……ググってゴーゴーバーについて大体の知識を得た。もし危険な場所だったり、ぼったくられたらどうしようと思っていたのだけど、そんなこともないみたいで、気軽に楽しめるようだった。そうとわかれば逆に行ってみたくて仕方がなくなってきた。「タイだよ?なぜゴーゴーバーいかない!?」という、「タイ=ゴーゴーバー」とでも言わんばかりの客引きの捨て台詞がわたしの頭の中にこだました。

だけど一人じゃ無理だ。絶対無理。チキンだもの。一緒にいってくれそうな日本人を探したけれど、妥当な人が見つからずふらふらしていると、ゴーゴーバーよりはるかに楽しそうな、「ゴーゴーボーイ」なるものを見つけてしまった。

ググってみると、なんとも楽しそうなのだ。というのも、半裸のイケメン男性がステージ上で踊ったり、日本のゲイバーのようなきらびやかなショーまであるらしい。気に入った男性を買うこともできるという。超おもしろそう!行きたい!行きたい!!!!



ゴーゴーボーイの店が立ち並ぶ「トワイライト通り」の前を、様子をうかがいながら何度も通り過ぎるものの、どうしても入る勇気がない。自分のチキンさを呪った。行きたい!だけど一人じゃ怖い!とうとう勇気が出ぬまま、ひとりとぼとぼと宿に帰った。その後もタイに何日かいたけれど、結局ゴーゴーボーイには行く機会がないままだった。次は必ず行きたい。



そういえば、ナイトマーケット近くの通りに、ネオン輝く風俗街があった。そこには無数のタイ人女性が立ち並び、客引きをしていた。おどろいたことに、その通りには日本食屋がずらりと並び、日本人目当ての通りであることが明らかだった。実際に歩いているのも日本人が多かった。タイにいる日本人駐在員は3万人というから、日本人御用達の通りがあっても不思議ではないけれど、異国に「日本人専用(?)の風俗街がある」という事実に衝撃を受けた。

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なんだか複雑な気持ちでいると、かわいい子どもをみかけて少し癒された。

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そんな感じで、続く。
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メークロン駅に向かう電車に乗るため、駅を探そうとGoogle map片手にふらふら。猛烈に暑かったので、水を買おうと小さな売店へ。歯が1本しかないおじいちゃんが出てきて何やらタイ語で話しかけてきた。

何を言っているのかさっぱりわからないので、とりあえず「ウォータープリーズ」と言ってみるが、通じているのかいないのか、タイ語でしゃべり続けて一人で納得している様子。そこに太めのおばちゃんが登場し、

おば「なんだい、この子?(と言っていたと思う)」

おじ「この子は◯◯◯なんだよ(なんと言ったか不明)」

おば「は〜〜〜〜〜ん」



なんか知らんけど納得されてる!おじい、なんて言ってわたしのこと紹介(?)したんだ!?それはそうと、お水をください。



わたし「あの〜お水を…」

おば「はあ?!」

わたし「…(こっ、こわい!)」

おば「4バーツだよっ!」



なんか知らんけどめっちゃ怖いぞこのおばちゃん。お水をもらい、駅に向かおうとすると、おじいが「向こうだよ」とジェスチャーで示している。このおじいはわたしに駅の方向を教えてくれているんだな。ありがとう、おじい!行ってくるよ!

おじいの示す方向へ歩いて行くと、後ろからすごい声で「Yoooooooooooooooou!!!」と呼び止められた。振り返ると、おいじがふらつきながら自転車をこいでこっちへやって来る。「You,そっちじゃないよ。俺に着いてきな!」と、わたしの前に立ち、先導してくれる。

おじいに着いて行くと、男たちがぞろぞろ集まる場所に連れて行かれた。しかも駅に連れて行ってくれるのかと思いきや、そこは線路はあるものの、あきらかに今は使われていない廃線。おじいは男たちの輪に加わり親しげに話している。何を言っているのかはわからないけれど、「連れてきてくれてサンキュー」「お安い御用だぜ」みたいな会話をしている気がする!!!!



ギャーーーー売られる!



一人の男が近づいてきて、「チケットこっち。着いてきて」と言い、小さな小屋の前へ行く。わけがわからず10バーツを渡すとチケットをくれた。一応正規のチケットっぽいけど、これは一体なんのチケットなのだ…。

「あの車だよ」とチケットをくれた男が指し示したのは、トラックを改造して荷台に屋根がついた 車。わたしの頭の中に、「ドナドナ〜♪」が流れた。どこに連れて行かれるのだろう…。

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わたしは必死に頭を回転させた。行き先がわからない車に乗っている。これはとてつもなく危険な状況だ。これから起こりうることはなんだ?

1, 売られる(最悪)

2, 訳のわからない地へ連れて行かれてほっぽり出される(これは大いにありえる)

3, メークロン駅に着く(そう願いたい)


「1」の可能性は低いと判断した。なぜなら、わたしをあの場に連れて行ったおじいが悪い人には見えなかったし、チケットを売ってくれた男性の笑顔に嘘はないように思えたし、チケットは正規のもののようだし、車に乗る際にチケットをチェックしてくれた人は警備員っぽ格好をしていたし、なにより2人のタイ人っぽい青年が同乗しているのだから!売られる危険性は少ないだろう。

「2」が有力だけど、これもなんとかできると判断した。なぜならバンコクのタクシーは驚くほど安いし、バスもいたるところを走っているし、なにかしら帰る手段はある。最悪、ヒッチハイクすればいい。


腹をくくってしばらく揺られていると、どうやらメークロン駅に向かう線路沿いを走っていることがわかった。どうやらこのバスは、メークロン市場へ向かっているらしい。

わたしの予想では、メークロン駅への電車がすでに出発してしまってからわたしが現れたので、歯のないおっちゃんが代替案としてバスを紹介してくれたのだろう。いかにも観光客っぽいわたしを見て、こいつはメークロンに行きたいんだろうなと(何も言わずとも)わかってくれたのだと思う。

車に揺られること1時間半ほどして、メークロン駅にたどり着いた。売られなくてよかった。残念ながら電車が来て市場を折りたたむところは見られなかったけれど、ハラハラドキドキのスリリングを味わえたのでとても満足。

▼メークロン市場。人が歩いているのが線路。
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▼おばちゃん寝とるし…
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帰りは「ロットトゥーと呼ばれるバンに乗ってバンコクまで帰ってきた。超快適。寝てれば着く。しかも70バーツ(約260円)。快適すぎて電車を乗り継いで行ったのがあほらしく思えたけれど、おもしろいことが起こったからいいや。


そういえば、途中に猿が現れて、助手席に乗っていた警備員っぽい人が「モンキー!」と言ってしばらく止まってくれた。

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2日目にしてちょっとした危機を乗り越え、少しだけ強くなれた気がする。



旅は続く。
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バンコク初日は、日本を出る前に紹介してもらったケンさんと合流することになっていた。ケンさんは日本から転勤でタイに来て1年になるという。夕飯を一緒に食べに行ったのだけど、ザ・タイ料理が食べたいというわたしのリクエストに答えて、美味しいお店に連れて行ってくれた。


▼すごく美味しかった!でも名前忘れた!BTSの「プロンポン」駅降りてすぐのところ。
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▼左のやつめっちゃおいしい!でも名前忘れた!けんさんにご馳走になりました。ありがとうございます。
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▼けんさんが住む高級マンション!
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▼警備員もいて、セキュリティーもばっちり。
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▼22階の部屋から見える景色。
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▼夜景もきれい!
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初日からこんなに豪華な部屋に泊まれるなんで幸せすぎる…。







2日目は、日本人観光客も多く訪れるという、「メークロン線の折りたたみ市場」へいってみることにした。バンコクから西に130kmほどにある、メークロン駅前の線路の両脇にある市場。線路まではみだして商品が置かれ、列車が来ると各店テントの屋根を一瞬にして畳んで商品を引っ込めることで有名。列車が通過すると屋根を素早く元に戻し、再び商売を始める。

行き方は、ロットトゥーとよばれるワゴンバスに乗り合わせていく方法と、国鉄を乗り継いでいく方法がある。時間はたっぷりあるので、4時間近くかかる国鉄で行くことにした。スタート地点の駅に着いたのだけど、日本のような改札をくぐる駅を想像していたので、一体どこから電車に乗り込めばいいのかわからずうろうろ。
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▼どうやらここが券売所らしい。さりげなさすぎて完全スルーしていた!
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▼駅にたどり着いてから1時間ほど待って、ようやく電車が来た!(直線の線路を1台で行ったり来たりしているので、1日の本数がめちゃくちゃ少ないのよね…)
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▼電車が近づくとみんなが一斉に券売所に集まり、駅員から券をもらっていたので、わたしもそれに習ってチケットをもらい、電車に乗り込む。
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電車が走り出すと、駅員が切符を拝見しに来た。それはそうと、わたしは切符の代金を払っていないのだけど、一体いつ払うのだろう?降りる時だろうか?


田舎道を抜けて電車が進む。ひとつめの終着駅に降り立って、改札(的なもの)を抜けて、渡し船乗り場へ向かう。川をわたった先にある電車の終着駅が、メークロン駅だ。

ん?あれ?結局わたし、電車のお金払ってないんですけど??どうやらわたし、無銭乗車してしまったみたい。払うタイミングは一体いつだったのだろう…。謎すぎるぞ、タイ。



実はこの地点でわたしの気持ちはけっこう萎えていた。なぜなら、どう考えてもこの地点でメークロン駅に着くのは15時過ぎ。折りたたみ市場を見れるベストタイムは、13時と14時ごろなのだ。行っても見れないのに、行く必要あるか?そう考えたけれど、まあ行けるところまでいってみよう。別に折りたたむ様子が見れなくてもいいじゃないか。知らない場所に行けるというだけで価値がある。そう思い直して船着場へ。


▼こんな感じの船に乗り込む。
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▼バイクがいっぱいでびっくりする。
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▼3分ほどで向こう岸に到着。バイクが駆け上がる。
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さて、メークロン駅に向かうための電車に乗るため、駅を探そうとGoogle map片手にふらふら。すると地元のおじいちゃんに話しかけられて…意外な展開に!



って感じで、つづく。
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バンコクのスワンナプーム空港から、バンコクの中心部にあるバックパッカーの聖地といわれるカオサンロードへ向かう途中のこと。



空港からカオサンロードまではバスを1度乗り換えなければいけない。乗り換えのために降りたバス停で、「60番」のバスを待っていたのだけど、待てど暮らせど来ない。私以外の待ち人たちが、ひとり、またひとりといなくなるにつれて「本当にこのバス停で合っているのかな。大丈夫かな…」と不安になり、まわりをキョロキョロ見渡した。

ふと道路に目を戻すと、60番のバスが走り去っていった!



超ぼーぜんとした。さっきまで穴があくほど車線をみつめていたのに、ほんのちょっと見逃した隙にわたしが求める「60番」のバスが行ってしまったのだ。というか、バスは勝手には止まってくれないらしい。バス停に誰かがいるからといって、ぼけーっと立ったままでは決して止まってくれない。

タイのバス停は、あまりにも多くのバスが発着するため、バス停にいる人が、どのバスを待っているのか運転手にはわからない。タクシーを呼び止める感じで手をあげてアピールしないと止まってくれないのだ。それは後からタイ在住の日本人に聞いたのだけど、そんなの知らないわたしは超呆然とするばかりだった。

タイは日本みたいに甘くないぞ…。確かに同じ停留所で待っていた人たちはみな次から次へと来る行き先の違うバス、ロットトゥーという乗り合いワゴンに乗るときに手をあげて”乗りますよ”アピールをしていた。







ずっとその場にいても仕方ないので、バスが走り去った方向へ歩いて行くことにした。通りすがりのおばちゃんに次のバス停のありかを聞きながら5分ほど歩くと、バス待ちっぽい人がたくさんいる場所をに到着した。
優しそうなお姉さんをチョイスして「ここに60番のバスは止まりますか?」と聞くと、「Yes止まるよ」と言ってくれたので安心して待つことができた。10分ほどして60番のバスがやってきた。お姉さんが「ほら、あれよ」と教えてくれ、その優しさに感謝しながら今度はちゃんと手を上げてバスを止めて乗り込んだ。



Google mapでは40分くらいの距離だったのだけど、バンコクのあまりの車の多さで2時間以上もバスに揺られることになった。わたしは人間観察が大好きなので、バンコク住人を観察するのに忙しくてあまり苦痛に感じなかった。バスに乗って降りて行く人たちは、一体どんな仕事をして、毎日どんなことを考えて暮らしているのだろう?と考えるのがおもしろくて仕方がない。




そんなこんなで、やっと目的地であるカオサンロードにたどり着いた。

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カオサンロードは、「いかにもバックパッカーが集まる場所」という感じで、猥雑としていた。あちこちの露店やバイクタクシーから声をかけられる。歩いているのはほとんど欧米のバックパッカー。アジア人は(働いている人以外で)ほとんど見かけなかった。

カオサンの隣、「ソイ・ランブントリ」という通りは、喧騒を残しつつも少し落ち着いていて、すごくよかった。カオサンよりもわたしはこっちの方が好き。結構長いので、端まで歩くと汗だくだくになった。



ということで、ビール!
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大を頼んだら80バーツ(約295円)だった。ビールが歩き疲れたわたしの体を癒して……

くれない!全然!噂通りめちゃくちゃぬるい!

これどうにかならないのか〜タイの冷蔵庫よ、頑張っておくれ〜。





あまりの暑さに動きたくなくてしばらくビール飲みながらゆっくりしていた。5月は暑期で、ふだんのタイは「あっちい(暑い)」のだけど、5月のタイは「くっそあっちい」らしい。わざわざくっそあっちい時期にきてしまったことを少しだけ後悔した。

わたしが動きたくない理由はそれだけでなはい。バックパック預ける場所がなく、重い荷物を背負って歩かなければならないからだ。この暑さで背中に重い荷物があるというのは本当に地獄。汗が滝のように流れる。



タイ初日の今日、日本からタイに仕事で来ているけんさんのご自宅に泊めてもらうため、20時に合流することになっていた。それまで荷物の預け先がなく、わたしは泣く泣く重たいバックパックを背負って、くっそあっちいバンコクを歩き回らなければならなかった。




もう耐えられない!と、巨大なショッピングモールへ行くことに決めた。モールなら、冷房が効いていて快適に過ごせるだろう。ということで移動することに決めたのだけど、ビールをがんがん飲んだせいか(結局大ビン2本飲んだ)猛烈にトイレに行きたくなった。トイレがありそうなカフェに入り、「トイレOK?」 とたずねると、「20バーツね」と言われた。え〜っ!お金取るの!?

でももう我慢できないし………ええい仕方ない!はい、20バーツ!まさかトイレにお金を取られるとは思ってもみなかった。そんなところもおもしろいぞ、タイ。



※これはカオサンでのことで、バンコクのいたるところでトイレにお金を取られるわけではないと思う。



で、カオサンからショッピングモールへは5キロほどあるので、トゥクトゥクのおっちゃんに連れて行ってもらうことにした。初めてのトゥクトゥク!初めての値段交渉!



わたし「このセントラルパークプラザってところに行きたいんだけど」

おっちゃん「ショッピングするところね?」

わたし「イエス!ハウマッチ?」

おっちゃん「250バーツ」

わたし「(高いか安いかわからんけどとりあえず)え〜高いよ!」

おっちゃん「150バーツ」

わたし「(これまた一気に下がったな!150ってことは500円ちょっと?5キロで500円は安いよねえ。よし、決めた)オッケー!」



交渉成立、おっちゃんは走り出した。
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まだタイの金銭感覚がなかったので、「このおっちゃんは、こんなに暑いなか、500円でこの距離を走るのか。すごいな」と感心していたのだけど、たぶん5キロ150バーツって相当高い!(と、金銭感覚が少しつき始めた後日に思った)

くそ〜。あのときのわたしの感心を返せ!まあだけどおっちゃんの懐を潤すことでおっちゃんと、おっちゃんの家族と、ひいてはバンコクの経済に貢献したということで納得しておこう。



こんな感じでまだまだ続く。
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いよいよタイに向けて飛行機に乗る…というときも、まったくドキドキ感しなかった。不安もなかった。「もうここまできたら、どうにかなるや」という気持ちだったのかもしれない。おどろくほど何の感情もなかった。夜の空港は、相変わらずきれいだった。
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6時間の快適なフライトを終えてタイ・バンコクに降り立った。飛行機の中で入国に必要な情報を書く紙を渡されたのだけど、そこに滞在先名を書く欄があった。わたしは滞在(ホテルなど)が未定のまま入国するので、空欄のままにしておいた。けれど「滞在先名がわからないと入国できない恐れがあります」というアナウンスが流れ、どうしたもんかと思っていると、隣の審査列に並ぶ日本人ファミリーがやたらと慣れた感じだったので話しかけてみた。


わたし「あの〜ちょっとすいません。この滞在先名って、どうすれば…?」

お父さん「なんでもいいんだよ〜適当で」


適当でいいんだ!娘さんが、丁寧にも自分の用紙を差し出して写させてくれたのだけど、その間もずっとお父さんは「そんな長い名前書かなくていいんだよ。”Sea Hotel"とかでい〜んだよ〜」と言っていたので、審査の適当さに安心して順番を待つことができた。

どうやらお父さんはバンコクに慣れているらしく、「SIMカードはゲートの外だぞ」と娘さんに言っていたので、聞き逃すまいと必死で盗み聞きした。(おかげで無事SIMカードをゲットできた)
娘さんが「すごい不思議なんだけどさあ…」と真面目な顔してお父さんに言うので聞いていたら、「なんでタイの空港職員の制服ってあんなピチピチなの?」と言いだして吹き出しそうになった。たしかにピチピチだった。



このファミリーには、フライトナンバーを書き忘れて職員に突っ込まれ、あわあわしている場面でも横からそっと助け船を出してくれたりと、とても助けられた。どうやら今からホテルへ向かうらしく、わたしも一緒に連れてってくださいとお願いしたい気持ちを抑えて無言で見送った。






預けた荷物を待っていると、やたらスーツケースとダンボールばかりが流れてきて、わたしの荷物全然出てこんなーと思っていたら、まったく違う便の荷物受け取りのところで待っていた。気づいてあわてて自分の乗ってきた便の受け取り場へ向かい、無事に荷物をゲットした。
 
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まずはバックパッカーの聖地といわれているカオサンロードへ向かおうと、バス停を探したのだけど、場所がわからずうろうろ。その様子を見かねたバスの運転手らしきおじちゃんが、「あっちだよ!」と教えてくれ、バスが来ると、「それだよ!」と教えてくれた。ありがとうおっちゃん!助かる!
 
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「これ乗ってたら多分着けるから、あとはgoogle mapで位置を確認して、近づいたら降りればいいや」と思って気楽に乗っていたのだけど、ふと疑問がわいた。あれ?途中で降りる人たち、お金払ってなくない?!
あれ?なんで?もしかして乗るときに払う系?わたし無銭乗車????


パニクっていると、ある場所でみんながドドドっと降りた。ぼけーっと座っていると、なんで降りないの?バカじゃないの?という目で見られたので、あわててバスを降りた。どうやらこのバスは、空港からバスターミナルへの無料シャトルバスらしかった。だからみんなお金払わないのね…。

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ターミナルには無数のバスがあり、どれに乗るのさー?!と途方にくれていたら、おっちゃんが「タクシー乗んな♪」と言ってきたけれど振り切った。完全に沢木耕太郎さんの「深夜特急」の影響だと思うのだけど、わたしはすごくバスに乗りたかった。

インフォメーションへでバスでカオサンに行く方法を書いた紙をもらい、それ通りのバスになんとか乗車できた。



タイのバスは日本と違い、運転手の他にもう1人代金徴収する人がいる。座ってしばらくすると(あるいは速攻で)やってきて、行き先を告げると金額を言われる。わたしはまったく金額の見当がつかなかったので、ハウマッチ?とたずねると、「う〜」とか「あ〜」とか言って、わたしからお金を徴収しないまま、次の客の元へ行ってしまった。
 
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なぜ金額わからないの?!待てど暮らせど徴収に来ないし…なんで?どーして?もしかしてわたしタダで乗っていいの!?

期待していたら、15分後くらいにやってきて、「31バーツね」って。

なんだ徴収するのね.…と思いつつも、財布から20バーツ札、10バーツコイン、2バーツコイン、計32バーツ出したら、お釣りくれなかったからね!!!!!!



え?と思ったけど、そういうもんなのかな?普通なのかな?とりあえずおっちゃんの懐に入ったと解釈してよろしいのだろうか?よくわからないぜ、タイ。



乗り換えのバス停に近づいたので、ドアの前で待っていると、乱暴にドアが開いたので降りようとすると、いきなり走り出すからね!!!ドア開いたままで!!!
降りられんやんけーー!!と運転手を見ると、「え?バイバイ?」と言うので「バイバイだよ!」と言いったら今度は本当に止まった。バスさえまともに降りられない…。

まったく、人が降りようとしているのにどういう神経してんだ…と怒っていたら、次に乗ったバスでは降りる人がドア近くのブザーを鳴らしているのを目撃して、「なんだ、わたしが降車ルールを知らなかっただけか。逆にごめん」と心の中でおっちゃんに謝った。



そんな感じで続く 。
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