カテゴリ: 旅の記録



先日の台湾旅行では基本は台北市内を観光していたんですが、最終日は少し足を伸ばして「九份」という街へ行ってきました。


九份といえば、「千と千尋の神隠し」のモデルになった場所ではないかと言われてとても有名になったあの場所です。


台北駅から電車とタクシーを使って1時間ちょっと、一人1000円くらいの交通費で行けちゃうからけっこう気軽に行けます。


どうでもいいけど、台北駅の広さと綺麗さにはびっくりした!

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九份での目当てはほぼ100%「あの景色」を見ること(そして写真を撮ってSNSにアップすること)だと思うんだけど、昼間と夜とでは街の雰囲気がまったく違うから、オススメは15時くらいに着いて、日が出ている時と日が沈んだ後での雰囲気の違いを楽しむこと。


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まさにこのお茶屋さん、阿妹茶酒館でお茶が飲めます。




店の看板。湯婆婆的湯屋だって…。まさに千と千尋。

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店内からは景色を一望できるんだけど、それがまたキレイで。テラス席に座って日が沈むのを眺めるのがオススメです。


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このお茶屋さんでは、台湾式のお茶の飲み方を体験できます。

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決まったお茶の飲み方があるんだけど、ややこしすぎて忘れた…。お茶菓子がとってもおいしかったのは確かです。


完全に千と千尋の影響だと思うんだけど、店内はほぼ日本人でした。だから日本でお茶しているみたいな感覚。日本人でごった返すなか、少し離れた席にいた外国人観光客が、お茶をする姿がすごく絵になったのでひっそり隠し撮りしちゃった。

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街全体は完全に観光地化しているので、お土産やさんでいっぱい。

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一度は行ってみたかった場所だから行けてよかった!でもお土産を見るのとお茶を飲む以外あまりすることのない場所なので、わたしは滞在時間3時間が限界かも。


雰囲気を楽しむのと、あとは写真が趣味な人は楽しめると思います。 





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先日、台湾に行ってきました!


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もうほんと最高でした、台湾。初めてだったんだけど、見事にハマった。帰ってきたばかりだけど、もう「行きたい!」ってなってます。


どこがよかったって、一言じゃ言えないけれど、感覚的に「合うなあ」って。




台湾は日本人にとってすごく馴染みやすい国だと思っていて、日本の食文化やカルチャーが浸透していてどこへ行っても日本を感じられるし、デパート街なんかはとても綺麗で清潔でまさに「日本」っていう感じ。


けれど一方では独特のにおいや町並み、庶民の屋台から「アジアらしさ」も感じられる。



タイやマレーシアはいかにも「アジア!」という感じでわたしには刺激が強すぎたのだけど(そのぶんおもしろくもあるけどw)、台湾はいい感じにアジアで、日本に近いけれど、アジア諸国の国々の風情も残している国だと思う。


台北の街を一通りまわって、若いクリエイターたちの勢いを感じたし、一方ではおじいちゃんおばあちゃんの元気さも感じる。いろんな意味でバランスがいいんだよな〜。



…………



これから台湾の魅力を何回かに分けて書いて行こうと思っていて、まずはコレ。


小籠包の超有名店「鼎泰豊」


HP→鼎泰豊(ディンタイフォン)



ガイドブックに必ずといいほど載っている、観光客に大人気のお店です。激混み必至だけど、やっぱり台湾に来たからには行ってみたかったので、日曜の昼という最も混みそうな時間に行ってきました。


店に到着すると、黒山の人だかり。店の前の電光掲示板には、「75分待ち」の文字。うわ〜やっぱりか〜と思いつつ、人混みの中をかき分けて受付のお姉さんの元へ。


人数を告げてオーダーシートをもらうとき、お姉さんに「相席でもいい?」と聞かれました。

(鼎泰豊では、あまりに混むので効率良くお客を回すために、事前にメニューを決めてオーダーしておける)


かまわないと伝えると、「相席だったら待ち時間なく入れるよ」って。まじで!超ラッキー!相席とか全然オッケーだし!こんな激混みの中並ばなくていいなんでうれしすぎる!

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通されたのは、3階の奥の10人掛けの広いテーブル。2組の日本人グループとご一緒したんだけど、(てか店の中日本人ばっかりだった!)ちょっと仲良くなったりして、おもしろかったなあ。


海外で日本人に会うのって、わたしはあんまり好きじゃないんだけど、台湾は観光名所には大勢の日本人がいるから逆にあんまり気にならなかった。


あと、相席って言ってもきゅんきゅんに詰めるんじゃなくて、2席ぶんくらい間隔があいているから広々ゆったり食事ができました。




オーダーしたものたち。

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小籠包はやっぱり小籠包でした。(なにそれ?)おいしかったけどふつーかも。





これはノーマル餃子!(食べかけw)めっちゃおいしかった!小籠包よりも断然こっちだな〜わたしは。

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これは肉のスジとコラーゲンぷるぷるの脂肪(?)がたっぷり入った麺。色がすごい。。
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わたしはあんまりだったかな。次来ても頼まないかも。




ノーマルな肉まん。味もノーマルでした。っていうかどんな味だったかあんまり記憶にない。

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なんか辛口なコメントになってしまったけど…でも素直な感想です。でも、行ってよかった!だって一度は経験してみないと良い悪いかなんてわからないし、行きたかった場所に行ったということが思い出になるから。



まだ行ったことのない人は、ぜひ行ってみてください。「相席OK」と伝えると、並ばず入れるかもしれません。(ちなみにわたしが行ったのは本店です)


 



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【プロヴァンス1日目】全身蛍光色のフランス人に愛を告白される の続き。



世界遺産であるアヴィニョン橋が見える川辺で、逢ったばかりのフランス人に「愛している」と言われた。おまけに体をベタベタと触り始めたので、身の危険を感じてその場を立ち去ろうとしたのだけど彼は決してわたしのそばを離れようとしない。


走って逃げるわけにもいかないので、それならばとホテル探しを手伝ってもらうことにした。初めての国で初めてのホテル探しに若干不安があったので、フランス人の彼がいてくれたら少しは心強い。



しかし残念なことに、行くホテル行くホテルどこも満室だった。そこで彼が、僕の泊まっているホテルなら空いているはずだと言い出した。


冗談じゃない。一緒のホテルに泊まったら、この街にいる間ずっとこの人と一緒にいるはめになるかもしれない。街全体が世界遺産の、美しい街アビニョンの思い出が、全身蛍光色の男で埋め尽くされてしまうなんて考えただけで嫌だ。




けれど彼は「安いから。ここから近いから」を連発する。とにかくホテルを見つけなければならないので、腹をくくってついて行ってみることにした。


しばらく歩くと、彼は街の外れの川にかかる橋を渡ろうとする。どうやら彼のホテルは川の向こう岸にあるらしいのだけど、歩き疲れてクタクタなうえに、中心地から遠ざかるのがいやだったので、「すぐそこだから」と言う彼を振り切って街の中心地に戻ることにした。


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彼は「すぐそこなのに…安いのに…」とゴニョゴニョと言ってたけれど、無視して元来た道を戻ると、しぶしぶわたしに付いてきた。





わたしには心当たりのあるホテルが1件あった。全身蛍光色男に出会う前、街の中心の広場を歩いているときに、前を通りかかったホテルがあったのだ。



そのホテルの入り口には部屋の価格が書かれた看板が立っていた。こんな一等地だからきっと高いだろうと思ってろくに金額を見なかったけれど、看板が立っているのは「部屋が空いている」という証拠だと思った。多少値が張っても、わたしにとって大切なのは金額よりも居心地や立地。安いからといって中心地から遠く、移動がおっくうになってしまうようなホテルには泊まりたくない。




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目的のホテルに着き、彼を外に残して中に入る。フロントの女性に空室を訪ねるとちょうど空いているという。やっぱり多少値が貼るけれど、中心の広場の真ん前という立地が気に入り、泊まることにした。案内された部屋は、こじんまりとしていたけれどとても清潔で、快適に過ごせそうだった。



荷物を下ろして外へ出ると、全身蛍光色男が待っていましたとばかりに、さあ出かけようと言う。そして思いがけないことに、「車を取ってくるから待っていてくれ」と言いだした。車…?






車と聞いていや〜な思い出が蘇ってきた。それはオーストラリアのパースでのことだった。


街で声をかけられた笑顔のかわいいおじいちゃんに付いていき、彼の車に乗り、とんでもない目に逢ったあの記憶だ。


※参照記事:【パース4日目(2)】ハグしながら股間をまさぐる変態じじい。



あれからというもの、どんなにいい人そうに見えても、旅では絶対に男性の車に一人で乗らないと固く心に誓っていた。


「車には乗りたくない。わたしはお腹がペコペコなんだ。そこにレストランがあるから、そこで食事をすればいいじゃない」


そう伝えても、やっぱり伝わらない。「車で出かけよう」の一点張り。





わたしはだんだん面倒くさくなっていた。この人の対応にもそろそろ疲れた。ひとりになりたい。おごってくれるならディナーを一緒してもいいかななんて思っていたけれど、車でデートしようとかもう本当に無理だからどっか行ってくれ。頼む。



そんなことを考えていると、彼が「車を取ってくるからここで待っていて」と言う。よし。これはチャンスだ。







「わかった」と言うと、彼は何度も何度も振り返り、わたしがちゃんと待っていることを確かめながら、車を取りにホテルへと戻って行った。わたしは彼の姿が見えなくなった瞬間ダッシュでその場を離れた。






アヴィニョンはヨーロッパ特有の、路地が入り組んだ作りになっていたので、それをいいことに迷路のような路地に入り、ここなら見つからないだろうと思われるレストランに入り、ひとり静かに食事を楽しんだ。 

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全身蛍光色がいないかどうか注意しながらその後も街を歩いて回り、(ありがたいことに彼は全身蛍光色を身にまとっていたので、注意を払うのは簡単だった)食事のあとはバーへ行き、陽気なバーテンと楽しい時間を過ごし、深夜にホテルへ戻ってぐっすりねむった。


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そして次の日。


10時近くにチェックアウトのためホテルのフロントへ。


このホテルのフロントロビーはかなりこじんまりとしていて、開けっ放しになっている入り口からすぐのところにフロントデスクがある。


階段を降り、フロントの男性に声をかけようとデスクへ近づきながら、ふと入り口から外を見ると…………………


















































全身蛍光色男がいるではないか。
 









やばいやばい!これはやばい!(なんかちょっとそんな気はしていたけども!)本当にいるとは!やばい!




蛍光色男はホテルの前の広場の壁にもたれ、手持ち無沙汰に立っている。わたしはフロントに行きかけていた足を大慌てで戻し、回れ右して入り口から死角になる階段に引っ込んだ。


どうでもいいけどこのときのわたしの動きは、ライオンを見つけたガゼルのごとく機敏な動きだったと思う。蛍光色男を視界の端に捉えた瞬間、全身の毛が逆立ち、脳が全身に警告を発して全筋肉に敵から逃げるための動きをするよう瞬時に働きかけ、普段では考えられないほどの瞬発力を発揮する。人間の危機管理のシステムってマジですごい。







とにかくありえない速さで物陰に隠れ、バクバクする心臓を落ち着かせてから、そーーーーーーーーーーっと外を覗いてみた。











































やっぱりいる。しかも昨日と服一緒。
(そりゃ気付くわ)



























幸いにも彼がわたしに気づいた様子はない。でもフロントへ行けばらわたしの姿が彼に丸見えになってしまう。でもでもフロントに行かないとチェックアウトできない。どうしよう。どうすればいいのだ。




あああ…一体なぜわたしはこの人にホテルの場所を教えてしまったのだろう…一緒にホテルを探すなんてありえない…こうなることは予想できたはずなのに………


激しい後悔の念がおそってきたけれど、もうどうしようもない。今はいかにこの場面を切り抜けるかに全神経を注ぐべきだ。







様子を伺うこと5分。蛍光色男が、あたりをぶらぶらしだした。手持ち無沙汰なので広場を一周するつもりなのだと判断した。よしきた!これチャンス!彼が背中を見せた瞬間、いまだ!とフロントにダッシュした。












チェックアウトの手続きをしてもらっている間、いつ彼が戻ってくるかと気が気でない。早く早く。とにかくはやくチェックアウトしてくれ〜〜〜〜!と願うばかり。





とそこへ支配人っぽい感じの人が現れた。











支配人「ホテルはいかがでしたか、マダム?」










わたし「(挨拶無視)すいません他の出口ありませんか??!」








いきなり何を聞くんだこいつ。だけどわたしは相当切羽詰まった顔をしていたにちがいない。支配人的な雰囲気の人は、少し驚いた様子だったが状況を察知してくれ、「もしかして、誰か外であなたをまっているんですか?」と訪ねてきた。





「そうなんです。ストレンジャーが外にいるんです。ピンチなんです」





彼は深くは聞かず、神妙な顔でうなずき、奥のレストランからの出口を教えてくれた。ホテルの入り口とは正反対の場所にあるので、ここから出れば全身蛍光色男に気付かれず外に出ることができる。







ああああぁぁぁよかった!ありがとう!何かに祈りたい気持ちだったけれど早くしないと彼が戻ってきてしまうので、チェックアウトの手続きが済むとすぐに外へ飛び出し、ホテルが見えなくなるまで全速力で走った。







やった。全身蛍光色男に気付かれず、逃れることができた。


それにしても彼は一体いつまで現れるはずのないわたしを待つのだろうか…。来るはずのない人を待つ彼の姿を想像すると少し切ないものを感じた。



彼はひとりでニースから休暇を利用してアヴィニョンに来ていると言っていた。せっかくの貴重な時間を、知り合ったばかりの名も知らない日本人を待ち続けて無駄にしている…なんなのだろう?他にやることないのだろうか?













そんなことを考えながら街をふらふらしていると、背が高く、帽子とサングラスをかけた40歳くらいの男性にすれちがいざまに声をかけられた。


何しに来ているのかと聞かれ、観光だと答えると、彼はコーヒーを飲もうと誘ってきた。ちょうどカフェの目の前だったのだ。



わたしが答えるより早く、彼は店のマスターにコーヒーを注文してしまう。世界広しといえども、男性の強引さでフランス人の右に出るものはいないのではないだろうか。イエスもノーも言わてもらえないのだから。




彼が注文したのはエスプレッソだった。エスプレッソ!ヨーロッパに来てから、エスプレッソを飲む機会がまだなかったので、本場のエスプレッソが飲めるのはうれしかった。本場はイタリアだと思っていたけれど、フランスでもおいしいエスプレッソが飲めるようだ。


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これぞ本場のエスプレッソ!噂で聞いていたけれど、こっちの人は本当にこの小さいエスプレッソに砂糖を2つも入れる。







ところでこの超強引な彼もフランス語しか話せないので、当然のごとくコミュニケーションが取れない。だが彼は全然気にしない様子で、黙ってエスプレッソを飲みながらリラックスしている。


よくもこの状況でリラックスができるよね…エスプレッソも早々に飲み干してしまい、会話もなく、することもないこの状況に、わたしは居心地が悪くて仕方がない。










しばらくわたしを見つめていた彼だったが、おもむろに口を開いた。そして衝撃的な言葉を口にした。
























































I love you































……………




































はあ?!!?!?



























あのさあのさあのさ、フランス人っていうのはさ、なにかな、「愛してる」っていうのは挨拶みたいなものなのかな。それとも会って10分でお互いサングラスで顔も見えない人でも愛せちゃうくらい心の深い愛にあふれた人たちなのかな。









きっとわたしがいけないんだよね。「愛してる」を重くとらえすぎなんだよね。愛してるなんて「かわいいね」くらいに捉えたらいいんだよね。少なくともこの国では。













まったく愛の大安売りだよこの国は。出会って10分という、愛を告白された最短記録に衝撃を覚えつつ、次第にフランス人男性の性質に慣れつつあるわたしは、笑顔でお礼を言ってこの場を立ち去った。





とんでもない国だと思いつつも、なんか笑えてくる。愛に飢えたときはフランスに来ようと思った。





続く。



 



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バルセロナを離れる日がやってきた。次の行き先は南フランスのプロヴァンスと決めていた。ずっと行ってみたかった憧れの場所。「プロヴァンス」というだけで、爽やかな風が流れてきそうな気がする。


フランスまで行ける高速鉄道のチケットを購入するため、前日モンセラットの帰りにサンツ駅に寄った。しかし残念なことに、カウンターの不機嫌そうなおじさんに明日のプロヴァンス行きのチケットはないと言われてしまった。


だけどここで諦めるわけにはいかない。明日旅立つと決めたら、明日旅立つ。プロヴァンスと決めたら、プロヴァンスへ行く。この旅では、行きたいときに行きたい場所へ行くと決めている。予定も計画もない代わりに、自分の感覚に100%従う妥協の一切ない旅だからだ。


不機嫌そうなおじさんに、どうしても明日プロヴァンスに行きたいんだと伝えると、バスならあるかもしれないと教えてくれた。そしてそのバス会社は、サンツ駅を出たすぐ横にあるらしい。


さっそくサンツ駅を出てバス会社を探すと、バスターミナルの端に佇む建物を発見。中に入り、カウンターのおばさんにプロヴァンス行きのバスはあるかと尋ねると、明日の朝の便で南フランスのアヴィニョンという街へ行くバスがあるという。やったあ!


しかもうれしいのは、金額が高速鉄道の半額以下だということだった。その分かかる時間は倍以上ではあるけれど、急ぐ旅でもないのでバスで十分だった。それにしてもあまりにも安いので、「本当にこの値段?」と何度も聞き、ただでさえ仏頂面のおばさんをさらに不機嫌にさせてしまった。




チケットがとてれ一安心。里沙ちゃんの家に戻り、夕飯をご馳走になり、夜は里沙ちゃんとお酒を飲みながら二人で語った。 里沙ちゃんとは、出会ったばかりだけどなんでも話すことができた。たまたま行った場所で、同い年で同じ街出身の子に出会えたことに運命を感じたこともあったけれど、それ以上に、里沙ちゃんという一人の人間に対して感じる何かがあった。住んでいる国も違えば、生活環境もまったく違うけれど、人間の本質的な部分が似ているような気がする。


話は尽きず、わたしたちは夜中まで語り合った。






翌日、出発の朝は完全に寝坊した。朝入ろうと思っていたお風呂に入る時間もなく、寝起きそのまま駅にダッシュした。駅まで見送りに来てくれた里沙ちゃんとハグをして再開を誓い、大慌てでサンツ駅に着くと、まだバスは来てもいなかった。


カウンターでチケットの控えを渡すと、乗車に必要な小さな紙切れと、荷物につけるネームシールをもらった。それをバックパックに巻きつけてバスを待つこと数分。定刻を少し過ぎたところで大型バスがやってきた。席は自由でそれほど混んでいなかったので、バスの中間あたり、窓際の席に座った。





わたしはバスでの移動が大好きだ。景色を眺めながらゆっくりすることができる。電車は早すぎて景色が一瞬で過ぎ去ってしまうけれど、バスはのんびりと眺めていられる。この旅では長距離バスでの移動があまりなかったので、バルセロナからアヴィニョンまでの7時間の旅が楽しみだった。


バルセロナでの日々を思い返しながらバスに揺られていると、あっという間にフランスに入った。バルセロナとフランスの近さを実際にバスで走ってみて肌で感じることができ、改めて陸続きの国々はおももしろいと感じる。車で数時間走らせれば、そこはもう歴史も文化も言語も異なる民族の国。その感覚はわたしたち日本人にはない。慣れない感覚に、不思議な興奮を覚えた。











フランスとの国境でバスが止まった。そこには高速道路の入り口のようなゲートがあり、国境警備員らしき人たちがいる。どうやらこのバスは検問を受けるらしい。


ヨーロッパには「シェンゲン協定」というものがあり、加盟している国では国境を超える際にパスポートのチェックをせずに入ることができる。


そのため他の車は素通りでビュンビュン国境を超えているのに、わたしたちのバスだけが止められている。なぜだろう?バスは止める決まりになっているのだろうか。よくわからないけれどどうすることもできないので、黙って待つことにした。外を見ると、警察犬がいて、荷物入れの扉が空いている。麻薬や危険物がないか調べているにちがいない。




しばらくすると国境警備員がバスの中に入ってきて、ひとりひとりにパスポートの提示と手荷物をチェックし始めた。順番が回って来たのでパスポートを手渡すと、警備員はページをペラペラめくり、なぜか棚に載せていたバックパックのサイドポケットを触り、中を見るでもなくすぐに次の人のチェックに移った。


え?それだけ?と拍子抜けするくらい簡単にチェックは終わった。他の人はバッグの中もチェックしているのに、わたしのはバッグパックのサイドポケットを触っただけで終わり。


ってか触る必要あった?触って得られた情報って何?よくわからないけれど、日本人の女一人っていうことで怪しまれずに済んだとしたら、日本人でよかった!ということにしておこう。



全員の手荷物チェックが終わり、国境警備員がバスを降りてもなかなか発車しない。なにやら外が騒がしい。


どうやら下の荷物置きにあった荷物に問題が発生したらしい。さっきの国境警備員が再びバスの中にやってきて大声で



「◯◯は居るか?◯◯は居るか!?」




としきりに誰かを呼びはじめた。その名前は欧米でもアジアでもない、一体どこの国の人なのか見当もつかないくらい聞き馴染みのない種類の名前だった。



警備員が大声で名前を呼ぶ中、いっこうに◯◯さんは名乗り出ない。始めのうちは「Mr.」をつけて呼んでいた警備員も、イライラしたのか途中から呼び捨てになり、最後には「おいこのやろう!早く名乗り出ろ!」と言わんばかりの迫力だ。



しびれを切らした警備員は、前の乗客から順番にパスポートをチェックするという強硬策に出た。パスポートには当然ながら名前が書かれていて、完全に◯◯が誰なのかがあぶり出される。


警備員によるパスポートをチェックはどんどん後部座席へと迫っていく。一体どこに潜んでいるのだ◯◯は?!とドキドキしながら様子を見守っていると、チェックが中盤にさしかかったあたりで、観念したのか、バスの後方からひとりの男が歩み出た。おお、彼が◯◯さんか。顔を見てもやっぱりどこの国の人なのかわからなかった。





彼は警備員に連れられてバスを降りて行った。大丈夫かしらと外を見ると、なんと彼は後手に手錠をかけられ、パトカーに押し付けられるようにしてボディチェックを受けている。警察物の海外ドラマでよくみるあのシーンだ!うわ!本物だ!本当にああやってボディチェックするんだな〜。へえ〜。なんて思いながら見ていると、彼はパトカーに乗せられ連行されてしまった。



あわわ…一体全体◯◯さんは何者だったのだろうか…そしてどんなヤバいものを隠し持っていたのだろうか…何の目的で、スペインからフランスまで行くつもりだったのか………謎が深まる中、バスは発車した。










走ること7時間、アヴィニョンに到着した。アヴィニョンはプロヴァンス地方の中心都市で、街の中心の城壁で囲われた歴史地区は世界遺産に登録されている。


わたしがアヴィニョンを選んだのは、世界遺産が見たかったわけではなく、たまたまこの日バルセロナからバスで行けるプロヴァンス地方の都市がアヴィニョンだったというだけだった。昨日まで存在も知らなかった場所に今はいる。それってなんだか不思議でおもしろくて、わたしはすごくうれしい気持ちになった。





ところでわたしはフランスに入ってからSIMカードを買っていないので、ネットが使えない状態だ。もちろん宿の予約はしていないので、歩いてホテルを探すしかない。今までネットで予約するか、知り合った人の家に泊めてもらうかしていたので、ホテルを直接訪ねて回るのは初めての経験だった。



行き先がアヴィニョンでよかったなと思ったのは、この街がこじんまりとしていたことだった。ホテルを探すのに、とんでもない距離を歩かなくて済みそうだ。きっとすぐホテルも見つかるだろうという安心感が持てた。



街の中心の広場へ行くと、歴史ある美しい建物たちが立ち並んでいた。中でも14世紀に教皇が住んでいた教皇宮殿は圧巻だった。宮殿自体はおごそかだけど、広場全体にはあたたかな雰囲気が漂っていた。わたしはホテルを探すのも忘れて宮殿に見入っていた。


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キョロキョロしながら歩いていると、40歳くらいの男性にすれ違いざまに声をかけられた。彼は蛍光水色のポロシャツに、蛍光水色と蛍光黄色のボーダーの短パンといった、全体的に眩しい水色をまとった格好をしていた。かなり目立つ。


2言3言言葉を交わすと、ジェラートをおごるよと言うのでご馳走になることにした。



ムッシュ蛍光色はフランスのニース在住で、休暇でアヴィニョンにひとりで観光に来ているとのことだった。ニースも同じく南フランスにあるので、車で来たらしい。アヴィニョンには何度か来たことがあるらしく、街を案内するよと申し出てくれた。


若干あやしげだったが(全身蛍光色だし)、昼間だし、ジェラートおごってもらったしw、もしかしたらおもしろい展開になるかもしれない。変な人だったら逃げる前提で、案内をお願いすることにした。けれどこれが悲劇の始まりだということに、このときは気がつかなかった…。










ムッシュ蛍光色とのコミュニケーションは大変だった。彼はまったく英語が話せないし理解できないのだ。わたしはフランス語なんてまったくわからない。私たちの共通言語は「非言語」だけだった。


街並みを歩いたり、アヴィニョン橋を見て回っているときはよかったのだけど、彼が「木陰に座ってゆっくり話そう」と言い出したから困った。いや別にゆっくりしたくないし、言葉がほとんど通じない人と話すことなんてないよ…と思ったのだけど、その意思も伝わらないのだから言語の壁は計り知れない。



アヴィニョン橋が見える川のほとりに並んで座り、彼が話すのを聞いていたのだけど、結局何を言っているのかまったく理解できず、曖昧な笑いで返すしかなかった。共通言語がないってかなりしんどい。相手の言うことを理解しようと必死になるし、わたしの言いたいことを伝えるのも一苦労。数十分しか一緒にいないのに、もはやわたしはクタクタだった。





おもむろにムッシュ蛍光色がポケットをまさぐり、中から女性もののイヤリングを取り出してわたしに差し出した。


どうやらわたしにくれるらしいのだけど、一体全体なぜ会ったばかりのわたしにイヤリングをくれるのかがわからない。言葉がわからないので、彼の意図はさっぱり不明だ。



彼はわたしの手にイヤリングを握らせ、サングラスを外し、わたしの目を見てこう言った。






































I love you.
































































はああああああああああああああああ?!?!?












あ、アイラブユー……????






愛してる?愛してるって言ったの今?






え?なんで?出会って30分くらいだよねわたしたち?一体どうした?なんで愛の告白?ってかずっとフランス語だったのにそこ英語なんだ?w







もう本当に訳がわからない。一体何考えてるんだこのフランス人は…。
















はっ!もしかしてこのイヤリングは愛の証?運命の人に会ったら渡そうと、肌身離さず持っていたとか?






彼がわたしの手に握らせたイヤリングを見てみる。







































壊れとるやないか











はっ。バカらしい。壊れたイヤリング差し出して「愛してる」ってあんた。ほんといい加減にして。てか出会ったばかりで言葉も通じないのに愛が芽生える訳ないでしょ。




はあ〜フランス人軽いわ〜まじないわ〜早くこの場を離れたいわ〜


と萎え萎えのわたし。するとなんとムッシュ蛍光色はわたしの足を触り出した!


「美しい足だ…知ってる?足はフランス語で◯◯って言うんだよ」……ってどうでもいいけど足触るなおっさん!



次は髪を撫でながら「髪はフランス語で…」とフランス語のレクチャーを始める。いや、フランス語のレクチャーにかこつけたセクハラだ。もう我慢できない。わたしは「帰る」の意思を身体中で示し、この場から立ち去ろうとした。






…ムッシュ蛍光色のアタックはこの先も続き、驚きの展開に、、、って感じで次回へ続く。





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爆竹祭りの次の日は、里沙ちゃんと、バルセロナにサッカー留学をしているトモさんの3人でモンセラットへ行くことになっていた。モンセラットとは、 バルセロナらか電車で1時間ほど行ったところにあり、カタルーニャ語で「のこぎり山」という意味のギザギザした山のこと。


モンセラットはガウディが通ったパワースポットとして有名で、スペインを代表する重要な巡礼地でキリスト教の聖地。

ガイドブックによると、9世紀に建てられたモンセラット修道院と、そこに祀られている『黒いマリア像』が有名なんだとか。



わたしと里沙ちゃんを引き合わせてくれた大樹さん(仮名)が、絶対に行った方がいいよ!とおすすめしてくれた場所で、里沙ちゃんもずっと行ってみたかった場所ということで、この日を楽しみにしていた。







モンセラットへは、スペイン広場駅からカタルーニャ鉄道に乗って行くので、トモさんとスペイン広場に待ち合わせた。


待ち合わせより早い時間に到着したわたしと里沙ちゃんは、先に切符を買おうと券売機へ。それにしても、こっちの券売機での切符の買い方の複雑さといったらない。


モンセラットへ行くにはただ電車のチケットを買うだけでなく、山に登るためのロープウェイや、さらに上に登るためのケーブルカーの券もセットで買うことができるのだけど、セットの種類は無数にあり、一体どれがわたしたちの買いたいセットなのかまったくわからない。


途方にくれたわたしたちは、インフォメーションでどのチケットを買えばいいのか聞いた。丁寧に紙に書いて教えてくれたメモを持って再び挑戦するもやっぱりわからない。


かれこれ15分は券売機と格闘しているわたしたちの元に、黄色のウインドブレーカーを着た白髪のおじいさんが近寄ってきた。彼はわたしたちにどの種類のチケットが買いたいのか聞くと、瞬時にパネルを操作して、「これだよ」と購入画面を提示しれくれた。


まさに彼はヒーローだ。わたしたちが15分かかってまったくできなかったのに、ものの10秒で解決してしまった。彼が40歳若かったら恋していたかもしれない。


わたしたちのお礼を軽くかわして、券売機から10メートルも離れていない同じく黄色のウインドブレーカーを着た仲間の元へと彼は去って行った。













ん?





ちょっとまてよ?








同じく黄色のウインドブレーカーを着た仲間?











よくよく彼らを見てみると、どうやらこの駅の職員か何からしい。


にもかかわらず、彼らはだらだらとタバコをふかしている。仕事中にタバコかよ!


っていやいや、そんなのどうでもよくて…




あんたんたち…














































もっと早く手を貸せよ!
















黄色い団員1「おい、タバコくれ」

黄色い団員2「ほら。 あ〜早くシエスタ(昼寝)したい」

黄色い団員3「今日はパエーリャの日だから、早く仕事終わらせて家に帰って奥さんのパエーリャ食べたい」

黄色い団員1「おい、あの日本人ずっと券売機の前にいるぞ」

黄色い団員2「ほっとけば。自分たちで買えるだろ」

黄色い団員1「そうだな」


〜10分後〜


黄色い団員1「おい、まだあの日本人いるぞ」

黄色い団員2「ほんとだ。トロいな」

黄色い団員3「ロドリゲスじいさん、買い方教えてあげたら?」

黄色い団員1改めロドリゲス「めんどくさい。ルイス、お前が行け」

黄色い団員3改めルイス「僕だって面倒くさいって!ゴメスさんお願い」

黄色い団員2改めゴメス「い〜や。俺はシエスタするまで働かない」

黄色い団員1改めロドリゲス「はいはいわかった俺が行くよ」












……………っていう感じだろ絶対!絶対そうだろお前ら!ちゃんと働けっ!ヒーロー現る、なんて感動して損したわ!












しばらくしてトモさんがやってきた。始発駅であるスペイン広場駅には、すでにモンセラット行きの電車がいて、出発時刻を待っていた。



車内の乗客はまばらで、すぐに空いているコンパートメントをみつけることができた。席に座ってしばらくすると、インド系のまるまる太ったおじさんがやってきて、4人掛けの席のひとつ空いたシートに何かを置いて立ち去っていった。


なんだろうと思って見てみると、それはたばこ一箱と、自分と娘の写った写真に書かれたメッセージだった。


メッセージはスペイン語書かれていて、意味がわからないのでトモさんと里沙ちゃんに聞いてみると、インド人のおじさんには幼い娘がいて、彼女を育てていかなくてはならない。だからこのたばこを買って、わたしと娘にお金をください。


ということらしい。彼は停車している電車内の空席という空席にメッセージ付きたばこを置いて回っているようだった。




またもや新しい商売方法に出会ったぞ。「同情するなら金をくれ」戦法だ。僕にはこんなに幼い娘がいるんだ。この娘にひもじい思いをさせたくない。だからお願い、お金をください!


いや同情を誘ってお金をもらおうとする人たちは今までにもいたけれど、彼の場合、娘との写真という小道具まで用意しているところが新しい。





だけどちょっと待てよ。


電車内を歩き回りながらせっせとメッセージ付きたばこを配って回っているおじさんは、肌のツヤがよく何よりまるまる太っている!娘を食わす金がないどころか、栄養がありあまるほど食べてる証拠じゃないか!



そのことをトモさんと里沙ちゃんに言うと、「この娘との写真も同情を引くためのウソかもしれないね。本当は近所の子と撮ったのかも」という話になった。


というのも、バルセロナ在住のふたりは、物乞いをしていたおじさんがお金をもらったあと、普通にキレイなアパートの中に入っていったりなど、「生活が苦しいふりをして」同情を集めてお金を稼ぐ人の姿を目にしたことがあるらしいのだ。


なるほどそう言われると、あの太ったインド人のおじさんも本当は娘がいないのに、娘がいるからとウソをついて同情を引いてお金を稼いでいるのかもしれない。





まあとにかく、世界にはいろんな方法でお金を稼ぐ人たちがいるもんだ。【バルセロナ5日目】バルセロナの人々の生きる力とたくましさ。 にも書いたけれど、本当に彼らの生きる力はすさまじい。日本人だったら、そこまでできないよってことも、彼らは平気でやってのける。


日本人的には、「同情を引いてお金を稼ぐなんて!」「ウソついてお金を稼ぐなんてありえない!」ってことになりそうだけど、わたしはおじさんの人懐っこい笑顔がどうにも憎めなかった。もはや「すごいなあ。こんな小道具まで用意してよくやるなあ」と感心してしまった。







そんなこともありつつ、あっという間に駅に到着。ロープウェイに乗り換えて、モンセラットを目指す。






ロープウェイの中ではしゃぐ。

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ロープウェイを上った先には、美しい修道院が立ち並んでいる。キリスト教の聖地となっているモンセラットは、自然と人工が共存した素晴らしい場所。





ちょうどミサの時間だったので、教会の中に入ることができたのだけど、この教会がとても美しい。サグラダファミリアやカテドラルも美しかったけれど、モンセラットの教会は圧巻。この教会を観れただけでも、来て良かったと思える。






神々しいを浴びながら写真撮影。
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美しい教会を見ることができて満足だけど、わたしたちの真の目的はこれじゃない。ケーブルカーでさらに上に上り、展望台のあるサンジョアンで美しい景色を見ることなのだ!



さっそくケーブルカー乗り場へ。見上ると、とんでもない傾斜を上っていることがわかる。そそり立つ壁に向かう気分。





乗ること数分でサンジョアンに到着した。これから美しい景色を求めてハイキング!


サンジョアンにはいくつかのハイキングコースがあり、大人も子供もみな軽装でハイキングを楽しんでいる。わたしたちは40分コースを選んで歩き始めた。


登るにつれて、見える景色が美しくなってゆく。

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モンセラットの山々は広大で、ハイキングコースはどこまでも続いている。まだまだ先を観てみたいという欲求から、わたしたちはどんどん先へ進んだ。







どんどん先へ。

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どんどん先へ。

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……













………


























やばいこれめっちゃしんどい。







だって見てよこれ!この岩の横の切り込み!ここもコースなんだよ!ここも歩くんだよ!こんな上まで登っていくんだよ!

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しかもふたりともめっちゃ早いんだよ!なんでそんなに早いんだってくらい早いんだよ!体力ありすぎだよ!わたしは5メートルくらい遅れをとって歩いてるよ!











なんかもうさ、

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みてよこの顔

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どうなのよこれ

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全然笑えない。








毎日サッカーのトレーニングで鍛えているトモさんはわかるとして、険しい道ももろともせず、すいすいと進んでいってしまう里沙ちゃんは一体何者?!もう本当にすごい。わたしの体力がないだけか?いやいや、それにしたってふたりの疲れなさっぷりはすごい。



5メートルも後ろから、あまりにふらついた足取りで歩いているわたしを、おばあちゃんを介護するかのごとく優しい目でトモさんが気にかけてくれて、本当におばあちゃんになったような気分だった。














40分のハイキングコースから、さらに道無き道を行き、1時間半後、やっとスタート地点に戻ってきた。


一息ついていると、里沙ちゃんがおろどくべきことを口にした。




















もうひとつのハイキングコースも行ってみよっか。





































































死にそうになりながら登った先で食べたごはんは最高においしかった。

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なにはともあれ、貴重な体験ができてうれしかった。大変な思いをした思い出ほど深く残るというのは本当だなあ。ハイキングコースはいくつもあるので、また再挑戦したい。(体力をつけてから!!!)




続く。



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